情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
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明治頃の大食いチャレンジ店の例


 孫引きになりますが。
 大食いっても落語の「蛇含草」(そば清)なんかは店がどうとかじゃないですしね。


仲田定之介が『明治商賣往來』(青蛙房)であげている「そのころの名代の店」
(中略)
異色の店として銀座八丁目の「十二ヶ月という汁粉屋」を紹介している。


  その屋号にちなんで、正月から師走までの十二通りの甘い汁粉を、順にそっくり次々に残さず喰べ尽くしたお客には反物を景品として進上し、代金もいただかないとあって、かなり繁盛していた。


ということである。


  矢野誠一 落語長屋の商売往来 ISBN:4167460106 P132 より。


 銀座、ってのがちょっと大食いのイメージからは離れてるような気もしますが。
 汁粉十二杯というのは、(一杯のサイズが現代において標準的なものとしても)たしかにべらぼうな量ではあります。