コミックバンチの今号の予告ページにて発表された読み切り競作企画「My Best Love Song」*1って、まんまヤンマガの「歌謡マンガ大全集」なんですが、企画がパクリだろうとインスパイアだろうと、この手の読み切り競作は好きなんで大歓迎です。
なんか、今回のバンチでの作家陣は小学館寄りって感じもしますが。
あと、土屋ガロン原作は誰が画を描くんですかね?
バンチの次号予告*2と、以前書いてたメモより、各企画での著作者とタイトル、歌手、楽曲の発表年を挙げるとこんな感じ。
My Best Love Song(2005年、週刊コミックバンチに掲載*3 )
- *4塚脇永久「いい女」(ウルフルズ、1992年*5 )
- さそうあきら「流れ星」 (スピッツ、1999年)
- 阿部潤「ここでキスして」 (椎名林檎、1999年)
- 大石普人「美しき人間の日々」 (サンボマスター、2003年*6 )
- 土屋ガロン*7×????「タイガー&ドラゴン」 (クレイジーケンバンド、2002年)
- 古屋兎丸「アゲハ蝶」 (ポルノグラフィティ、2001年)
この中ではさそうあきらに期待大。
歌謡マンガ大全集(1984年〜1985年、ヤングマガジン*8に掲載)
- しげの秀一「渚のはいから人魚」 (小泉今日子、1984年)*
- 小林まこと「男の裏町」 (高倉健、1968年)
- 紫門ふみ「ふたたびの」 (小林幸子、1984年)
- 小林じんこ「素敵にシンデレラ・コンプレックス」 (郷ひろみ、1983年)
- 小泉裕洋「いつでも夢を」 (吉永小百合・橋幸夫、1963年)
- 木村直巳「渡り鳥はぐれ鳥」 (沢田研二、1984年)
- きうちかずひろ「上海帰りのリル」 (津村謙、1951年)
- 鎌田洋次「粋な別れ」 (石原裕次郎、1967年)
- 史村翔×ながやす巧「チャンピオン」 (アリス、1979年)
- 江口寿史「マークII」 (吉田拓郎、1970年)*
- 吉田まゆみ「知りすぎたのね」 (ロス・インディオス、1968年)
- たがみよしひさ「五才の頃」 (中島みゆき、1976年)
- 大友克洋「上を向いて歩こう」 (坂本九、1961年)*
- 弘兼憲史「六本木心中」 (アン・ルイス、1984年)*
- 内田美奈子「たどりついたらいつも雨ふり」 (モップス、1973年)
- 楠みちはる「涙のリクエスト」 (チェッカーズ、1984年)
- 高千穂遥×山本貴嗣「星の流れに」 (菊池章子、1947年)
どれか一つを選ぶなら、きうちかずひろの「上海帰りのリル」を。BE-BOP-HIGH SCHOOLとまったく違う意外な面が見られます。
平成歌謡漫画大全集(2003年、週刊ヤングマガジンに掲載)
- 新田たつお「昔の名前で出ています」 (小林旭、1967年)*9
- 鬼頭莫宏「パパの歌」 (忌野清志郎、1991年)*
- もりやまつる「サブウェイ特急」 (矢沢永吉、1975年)
- 松本剛「海風」 (風、1977年)
- 久保ミツロウ「リンダリンダ」 (ブルーハーツ、1987年)
- 紫門ふみ「積木の部屋」 (布施明、1974年)
- 大和田秀樹「桃色片思い」 (松浦亜弥、2002年)
どれも良いのですが、久保ミツロウのリンダリンダは特にオススメです。いつかどこかに収録されることを期待。
単行本に収録されてるのもあれば、未収録のもあります。
元祖の歌謡マンガ大全集は当初全1巻の単行本*10として出版されて、その後に普通のヤンマガコミックスサイズで2分冊として出版されてる*11んで比較的入手は容易かな。
また、*は各作家の単行本に収録されています。*12
どれも作家の色が出ていて一読の価値アリでしたが、さて、バンチの方はどうなりますかね。
あと、ヤンマガでは映画をテーマにした「映画マンガ大全集」という企画もやってまして、そちらはこんな感じのラインナップ。
映画マンガ大全集 ()内は映画の製作年度
- 高寺彰彦「シャイニング」 (1980年)*
- 石坂啓「時計じかけのオレンジ」 (1971年)
- さそうあきら「13日の金曜日」(1980年)
- 小林じんこ「ピクニック at ハンギングロック」(1975年)
- しのはら勉「男はつらいよ」(1965年〜1995年)
- 山口かつみ「ブレードランナー」(1982年)
- ほりえつとむ「恋しくて」(1987年)
- 藤原カムイ「生きる」(1952年)
- 柴門ふみ「いちご白書」(1970年)
- 望月峯太郎「ゴーストバスターズ」(1984年)
- 岡田ユキオ「悪魔のはらわた」(1973年)
- もとはしまさひで「仁義なき戦い」(1973年〜1976年)
- 大島岳詩「太陽がいっぱい」(1960年)
- すぎむらしんいち「タクシードライバー」(1976年)*
こっちは権利関係とか色々あってかどうか知らないけど、最初に出た2分冊*13以外には未収録になってるのがほとんどなんですね。
望月峯太郎とか岡田ユキオは最近の作風や描線と大違いで面白い。
*1:http://www.comicbunch.com/magazine_info/popup.html
*2:http://www.comicbunch.com/magazine_info/popup.html
*3:予定。タイトルが曲名のままかどうかは不明
*5:アルバム「爆発オンパレード」
*6:アルバム「放課後の性春」
*8:当時は隔週
*9:副題:的リックス疲労デッド
*11:ISBN:406102129X,ISBN:4061021303
*12:私に分かる範囲ではこれだけですが、他にもあるかも?