情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

アシスタント時代の北見けんいちが、とある日の赤塚不二夫と仲間たちを描いた「中落合エレジー」(1975年)


 



 この「中落合エレジー」は別冊リイドコミック1975年5月号に掲載された読切。
 



 「釣りバカ日誌」で知られる北見けんいちが、本名の北見健一で描いた作品です。(一応、公式デビュー年は1979年となってるので、アシスタント時代の作品)
 


 中落合にあった赤塚プロが入居していた「ひとみマンション」から始まる、とある一日を描いています。
 ちなみに、このひとみマンションは、「おそ松くん」などが生まれた場所でもあります。


 まずは同じマンションに住んで仕事をしていた、古谷三敏芳谷圭児
  
 

 これが赤塚不二夫像。
 



 39歳、週刊連載5本に月刊誌もありと猛烈に忙しかった頃なので、これはオフな夜の出来事なのでしょう。
 


 編集者たちとトランプ賭博で盛り上がる赤塚不二夫
 


 新宿に繰り出す一行。三日出ていない、というくらいの仕事漬けだったわけで。
 この辺、ああ、これあの人ね、と判る人にはわかるんですよね。
 


 馴染みのバー「竹馬」で、飲んで、羽目を外しての大暴れ。
 


 



 そして、オカマバー「狸御殿」へ梯子。
 さらに乱痴気騒ぎは続く。
 


 放蕩、放埓、自由闊達な、とも言えますが、編集者たちも交えてもこんなんって、現代では想像の埒外かもしれません。
 タモリとの出会いはこのほんの少し後ですね。



 そもそもこの作品、漫画を描くシーンが一コマもないというのが、アシスタントの目から見た物だというのを勘案するとなかなか色々。



 昔のゴルゴ13特集号やリイドコミック別冊やらには、こういうのが穴埋め的に載ってるので、探してみると面白いですよ。


 といった所で今回はここまで。

 レッツラゴン(全7巻セット) おそ松くん (1) (竹書房文庫)