2014-12-27

　今年も残すところあと1週間を切りました。
　ということで、今年最終回を迎えた漫画を振り返ってみようかなと。

　実は、先日、こういう記事が出てまして。

　ところが、候補として挙げられてたのがわずか21作品*1。しかもその内3作品は*2は続編というかタイトル変えてのリスタートという、流石にどうなのそれ状態だったんですね。

　ということで、こんな漫画も終わってたんだよ、というのをご紹介。
　比較的長めなの、印象的なのを厳選しています。

1月

　ローゼンメイデンが終わったのがこの月。

チェリーナイツR@小田原ドラゴン(ヤングマガジン)
- 2005年連載開始。数度のタイトル変更を経ながら、モテない男たちの日々と生き様を描いた傑作。最終シリーズは未単行本化。
名勝負数え唄@モンキー・チョップ(漫画アクション)
- ペンネームや絵柄もまたパロディで、作品もパロディまみれで、もう色々ひどい。「このマンガがすごい！」では3人くらいが挙げていたが・・・。

2月

　あぶさんが終了。その裏では。

ロザリオとバンパイアseasonII@池田晃久(ジャンプSQ)
- 月刊ジャンプ時代からの作品でしたが、ついに大団円。
らーめん才遊記@久部緑郎×河合単(ビッグコミックスペリオール)
- 前作「らーめん発見伝」からだと足掛け15年、ひたすらラーメンでした。
べるぜバブ@田村隆平(週刊少年ジャンプ)
- ジャンプの中堅所として頑張ってました。
銃夢 Last Order@木城ゆきと(イブニング)
- ウルトラジャンプから移籍してきた流浪の作品。続編の「火星戦記」が始まってますが、まずは一区切り。

3月

SHADOW SKILL@岡田芽武(月刊アフタヌーン)
- 雑誌が変わった上に掲載にもムラがあったので気づいてない人も居るかもしれませんが、終わってます。「作者の考えるカッコよさ」を追求しきったのかなと。
闘飯@土山しげる(漫画アクション)
- 実際には食べない食勝負、という斬新な地平を切り開いた作品でしたが、終了。
1夫5妻〜僕がモテる理由〜@村生ミオ(プレイコミック)
- これはその後の雑誌休刊との兼ね合いもあったんでしょう。アホエロコメでした。

4月

　月光条例、女神さまはこの月終了。

銀牙伝説WEEDオリオン@高橋よしひろ(週刊漫画ゴラク)
- 現在は「赤目外伝」が連載中ではあるものの、銀河サーガ正編としては一区切り。30年以上ですからねえ。
ラストイニング@神尾龍×中原裕(ビッグコミックスピリッツ)
- 10年やってたんだよなあ、これも。ちょっと捻った高校野球漫画。
こたつやみかん@秋山はる(月刊アフタヌーン)
- 高校生落語漫画。落語漫画はちょっと減っちゃいましたね。
アゲイン!!@久保ミツロウ(週刊少年マガジン)
- 2年半、楽しませてもらいました。久保先生は最近タレント活動も多いのですが・・・。

5月

　そう、孫六を忘れてもらっては困る。

なんと孫六@さだやす圭(月刊少年マガジン)
- 1981年開始、33年にもわたる大長編がついに完結。
おれはキャプテン@コージィ城倉(マガジンSPECIAL)
- これは「高校生編」が終わったのですが、週刊での開始からだと11年やってたことになります。
ザ・松田〜超人最強伝説〜@平松伸二(別冊漫画ゴラク)
- いいんだよ、細けえことは！はともかく、ブラック・エンジェルズサーガとしては何年になるんだこれ。

6月

　にしもとひでおの名物連載はこの月終了。

1/11　じゅういちぶんのいち@中村尚儁(ジャンプSQ)
- 実写映画かもされたサッカー漫画。試合をみっちり、じゃあなくて、サッカーという競技の良さ、楽しさ、そういうものを描いた作品でした。
ちょっと盛りました。@にしもとひでお(週刊少年マガジン)
- 「もう、しませんから。」を含めると10年、マガジン末尾で続いていた名物連載が終了。身内取材も含め、色々楽しかったですね。
弁護士のくず第二審@井浦秀夫(ビッグコミックオリジナル)
- これも最初からだと10年。オリジナルは、作品入れ替えペースが遅めなので、こうして終わる作品が珍しいのです。

7月

　プレイコミックが休刊。

本気！外伝クジラ@立原あゆみ(プレイコミック)、他
- プレイコミックが休刊したことで連載作品の殆どが終了。「本気！」は1986年開始の大長編です。
臨死!!江古田ちゃん@瀧波ユカリ(アフタヌーン)
- 応募作からそのまま長期連載、というパターンの作品はモーニング系列には結構多いよね。これは8年間か。
花もて語れ@片山ユキヲ(ビッグコミックスピリッツ)
- 朗読という異色テーマ。月刊から移籍して完結。大人百合、でもあったかと。

8月

名探偵マーニー@木々津克久(週刊少年チャンピオン)
- 一話完結形式女子高生探偵。いい作品だった。
天にひびき@やまむらはじめ(ヤングキングアワーズ)
- 音楽漫画において、「天才」をどう描くかというのは色々なアプローチがあると思うのですが、こういうのもあるのか、と。
霧島嵐児@かざま鋭二(週刊漫画ゴラク)
- 何故このような作品が世界に生れてしまうのか。それは永遠の謎なのです。
脱衣転生@中川トシヒロ×井上紀良(近代麻雀)
- もともと短期連載ではありましたが。まさかの「ラスボス＝小池一夫」という展開に、唖然とさせられました。

9月

　月刊IKKIが休刊。黒子のバスケもこの月。

史上最強の弟子ケンイチ@松江名俊(週刊少年サンデー)
- 連載期間は12年(リメイク前の月刊時代を含めると14年)という長期作品。師匠たちを含め、どのキャラも立っていた。
ANGEL VOICE@古谷野孝雄(週刊少年チャンピオン)
- 熱い青春サッカー漫画。感動でした。
すみれファンファーレ@松島直子(IKKI)、他
- IKKIが休刊したことで、最終回や単行本で終了、という作品が多数。
我妻さんは俺のヨメ@蔵石ユウ×西木田景志(週刊少年マガジン)
- 途中で原作者の趣味に走ってしまったとしか思えないプロレスシリーズとかをはさみながらも、どうにか完結。

10月

　CLAYMOREが終了。月刊少年ジャンプからやってたんだよなあ。

幽麗塔@乃木坂太郎(ビッグコミックスペリオール)
- 前作から一転、ホラー・ミステリな作品でした。
メロポンだし！@東村アキコ(モーニング)
- 単行本フルカラーといい、東村アキコもすげー仕事量多そうな漫画家さんですよね。
SAKURA TABOO@猫田ゆかり(モーニング)
- これ、終わったって気づいてない人がいそうな終わり方で、なんだったんだろうホント。

11月

　NARUTOが終了。ジャンプは超ヒット作の最終回でも表紙にしないのよね。

聲の形@大今良時(週刊少年マガジン)
- 全7巻。引き伸ばしなく纏められたこともあり、珠玉と言える作品に。
修羅の門異伝ふでかげ@川原正敏×飛永宏之(月刊少年マガジン)
- 原作の絵柄を忠実にコピーしすぎてて、同じ絵柄、同じタイプのネームで合計90Pとか、ある意味凄かった。
Smoking Gun 民間科捜研調査員流田縁@横幕智裕×竹谷州史(グランドジャンプ)
- 実写ドラマ化もされたんだけど、だけど。

12月

新・幸せの時間@国友やすゆき(漫画アクション)
- 前作からだと17年、新になってからでも10年と長くやってんだけど、全く心に響くものがないという凄さ。あ、でも、完結記念プレゼントの狂いっぷりは極上。
天体戦士サンレッド@くぼたまこと(ヤングガンガン)
- 創刊から続いた作品でした。だらだら具合からすると、幾らでも続けられたのかもですが、10年で一区切り。
かくりよものがたり@藤崎竜(ヤングジャンプ)
- 年末ギリギリになって、「第一幕終了」と突然の最終回。これは一体。

番外

　最終回ではなく、連載休止あつかい)なのですが

仙人部落@小島功(週刊アサヒ芸能)
- 1956年開始で、日本で最長の漫画、世界で最長の4コマでもあったのですが、連載記録は途切れていまいました。復帰なるのかどうか。

　仙人部落 (1965年) (ペンギン・ブックス)

　・・・と、駆け足でしたが、最終回を迎えた作品、って条件だと実際の数はもっと多いんですよね。
　推定だけど、WEBまで含めると今年新連載になった作品って2200作品位あって、最終回を迎えたのは少し少ない2000作品位になるのかな、と。
　(漫画雑誌が全部で200誌以上、掲載作品数が多い4コマ、基本が読切なエロ漫画や実録レディコミ、最終回と打たれないまま更新だけ止まるWEB、とかね)

　全部を網羅は不可能だとは思っていますが、自分が好きだった雑誌や作品の最期は覚えておきたいものです。

　といった所で今回はここまで。