これ、全部同じ作品ですよ。
最初に邦訳されたのは2003年。
「メディエーター 霊能者の祈り」として、ジェニー・キャロル名義で集英社文庫から発行。全3巻。
翻訳文庫としてありがちな体裁。
この後、メグ・キャボット名義で書かれた作品(プリンセス・ダイアリーなど)が日本でもヒットした事もあり、集英社文庫で刊行されたのよりも時系列が後になる3冊のシリーズ*1が理論社から刊行され、その前日譚として改版・再刊行。
2007年に「メディエータZERO〈episode 1〉天使は血を流さない」*2として、理論社から全3巻。
ヤングアダルトな体裁に変わりました。
メディエータZERO〈episode 1〉天使は血を流さない
これはソフトカバーだったこともあり、2012年にヴィレッジブックスから文庫化。
今度はいわば、ライトノベル的体裁に。
「霊能者は女子高生!」ってもう原型はどこへ行ったのやら。つーか、誤解させて買わせる気満々すぎんだろこれ。
イラストレーションは「なめ」が担当。
このタイトルは「若おかみは小学生!」(令丈ヒロ子、講談社青い鳥文庫)をヒントにしたんでしょうか。確かにあっちも霊能者だし、はては「魔界編」まであるくらいだし、ジャンルとしてはかぶって・・・ないか。
とはいえ、原書の方もハードカバーやペーパーバックなどで表紙に差があるので、まあ、うん、こういうこともあるかもね。
といった所で今回はここまで。