情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

魂のゴングを鳴らせ!のだしげる「闘魂デカ」(1986年)




 既存ジャンルを組み合わせて新しい何かを作るというのはままありまして、中でもプロレスってのは色々なのに混ぜやすいかもしれません。
 刑事モノにプロレスを混ぜた結果できちゃったのがこの作品。


 のだしげる「闘魂デカ」です。
 

 
 双葉社アクションコミックス、1986年4月初版。


 タイトルだけで大体こんな作品かなーって想像がつくだろうけど、非常にわかりやすい。
 第一話をダイジェストで見てみるとこんな。


 


 
 プロレスをバカにされると一気にブチギレ。


 自己紹介はもちろんプロレス風。


 


  
 

 オレは今日から安頓署に転属になった刑事
 220パウンド 愛染真だぁーっ!


 「安頓署」って名前がもうね、ベタ過ぎて楽しい。




 犯人の取調べでは

 


 


 オレがここで処刑してやる!!


 ネックハンギングツリ〜〜〜〜っ!!


 同僚がプロレス用語を使わないと止まってくれません。


 

 チョーク チョーク!!
 反則だっ!!


 ・・・プロレス?




 そして銀行強盗に対峙した時の決め台詞がこれ。


 


 過激な正義漢 愛染真の・・・


 魂のゴングがなったあああ〜〜〜〜っ!!!


 と突っ込んで行きます。
 ・・・警察?


 このセリフ、毎回使われるバンク的なものになるかと思いきや、この回しか出てこない。



 で、殺しかねないので相棒役の刑事がカウント!

 
 


 ワン・ツー・スリー!


 


 30分一本勝負 愛染真のフォール勝ち―――っ!!


 って、フォールしたはいいけど手錠かけないで良いんでしょうか。
 ・・・刑事だっったよな?



 とまあ、大体こんな感じで、全7話・全1巻なんで、打ち切られたんでしょうねえ。
 こういう色物作品は単行本が出てるだけマシなのかもしれません。


 「闘魂デカ」どこかで見かけたら読んでみてやってください。Amazonにも国会図書館にも無いけど。



 ちなみに、作者の「のだしげる」は、金井たつお門下でのデビュー後本宮ひろ志門下に。
 孫弟子から直弟子になったって事ですね。


 さらにその後「能田茂」表記になってヤングジャンプビジネスジャンプで、「Dr.検事モロハシ」Dr.検事モロハシ 1 (ヤングジャンプコミックス)監査役野崎修平」監査役野崎修平 (銀行大合併編1) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)などの社会派作品を中心に色んな仕事をしています。最近はゴルフ系がメインかな。


 遥かなる籏へ 上 (Gコミックス) 賭専 1巻 (ニチブンコミックス)


 といった所で今回はここまで。