情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

昭和四年初版、昭和二十九年参版の講談社版「落語全集」に載ってた「家庭心得歌」と広告




家庭心得歌


  


 水道の 始めの水は 使うなよ
  鉛のくだに 毒ぞこもらん


 石油の臭を 早く消さんには
  番茶いぶして 手をばかざせよ


 松茸を 買うには茎 をまずつまめ
  かたきものには 虫がおらぬぞ


 生みそを ときたる汁で 洗うべし
  たばこのやにの ついた着物は


 足脂 下駄の表に つきたれば
  きらら*1を布に 包み拭くべし


 油あか付いた衣服は熱湯に
  塩ひと握り入れさましてぞ洗う



 おばあちゃんの知恵袋的なものを川柳仕立てにしたものなんですが、水道管が鉛管だったんですな。
 戦争を挟んでの再版なので、再販時だとどうだったんだろう。


 大日本雄弁会講談社「落語全集」竹の巻(昭和四年十一月十五日初版、昭和二十九年十月二十五日第参版) より。


 
 落語以外に、谷脇素文による「川柳漫画」、小咄、こういう豆知識的なもの、と色々入ってるのはサービスよかった、というべきか。


広告


 広告とかは昭和二十九年当時のに差し替わってます。



 「講談社の八大雑誌」として挙がるのは
 


 こどもクラブ
 幼年クラブ
 少年クラブ
 少女クラブ
 婦人倶楽部
 キング
 講談倶楽部
 群像


 今も残るのは「群像」だけですか。
 2012年現在では、講談社が出してる雑誌は50を超えてるんですよね。
 月あたりの総ページ数だと何倍だろうか。


 社名の由来たる講談の本(全集?)も第一期、第二期の広告が載ってます。



 第一期
 
 


 第二期
 
 




 これらの中で現代人にストーリーや人物が知られてるのって半分行かないんじゃないかしら。
 TVドラマや歌舞伎になってるのはともかく、「寛永馬術」「夕立勘五郎」なんかは講談聞かない人には馴染みないでしょう。



 といった所で今回はここまで。


*1:soorce註:雲母のこと