情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

ヤンキー・ヤクザ・裏商売など「アウトロー」な漫画について その2 オヤジ雑誌の現在の実情




 先日の少年誌における現在の傾向の続き。


 「オヤジ雑誌」という言い方も定着してるのかしてないのかよくわかりませんが、、青年誌というにはオッサン向け、かといって官能劇画誌、時代劇雑誌、つり雑誌にパチスロ誌の様に専門化していない雑誌をこのように総称しております。


 例えばビッグコミック漫画ゴラクでは雑誌の方向性*1がかなり違いますが、対象年齢という点で見ると同じであると考えます。
 その為、今回の記事での「オヤジ雑誌」は、週刊漫画サンデー週刊漫画ゴラク週刊漫画TIMES漫画アクションプレイコミック別冊漫画ゴラクビッグコミック(増刊含む)、ビッグコミックオリジナル(増刊含む)を指すということにします。



雑誌と作品


 オヤジ雑誌の場合、ヤンキーものは存在せずヤクザものが多いので、ヤクザとそれ以外に分類してみました。
 どこまでをヤクザに分類するかが問題ですし、博徒・神農・渡世人など様々なのですが、それはざっくりです。


 ヤクザ系作品としては


 静かなるドン 97 (マンサンコミックス) とせい 1?任侠書房 (マンサンコミックス) 白竜LEGEND 16巻 (ニチブンコミックス) 極道めし 1 (アクションコミックス) 極道の食卓 13巻 (プレイコミックシリーズ)



 ヤクザ以外では


 湯けむりスナイパーPart3 (1) (マンサンコミックス) 今日からヒットマン 1巻(ニチブンコミックス) 銀牙伝説WEEDオリオン 8巻 (ニチブンコミックス) 天牌 57 (ニチブンコミックス) ミナミの帝王 108 (ニチブンコミックス) 殺し屋さん(1) (アクションコミックス)
 ゴルゴ13 159 (SPコミックス) ダブル・フェイス 23 (ビッグコミックス) 南倍南勝負録 玄人(プロ)のひとりごと 11 崖の上の玄人の巻 (ビッグコミックススペシャル) ブラックエンジェルズスペシャル 黒い天使がまいおりた!!編 (Gコミックス) 天牌外伝 20巻 (ニチブンコミックス) ミナミの帝王 ヤング編 4巻 (ニチブンコミックス)


 そして、


 となります。
 闇金・殺し屋・バイニンの場合、ヤクザに雇われたり、関係を持ってる場合も多く、作品でも共闘関係にあったりするのですが、主人公や主体としてどちらがメインかで分けています。
 野犬はアウトローかどうか、意見の分かれる所ではあるかとは思いますが、一応入れています。


 また、漫画雑誌以外で言えば、実話系雑誌でもアウトローネタ漫画が連載されてるのと、コンビニコミックなんかでヤクザ実録系のが出てますが、それはちょっとカウント対象外かなーと。
 例としては


 とか、コンビニコミックのなんかですね。



 ようこそ甲州プリズンへ 10 (ニチブンコミックス) 山口組四代目竹中正久四代目誕生 (バンブー・コミックス)


傾向


 あたりまえなのとそうでもないのと。

  • 主人公は中年が多い
  • 純粋なヤクザネタは漫画雑誌では少ない
    • コンビニコミックや実話系にシフトしてる
  • メディアミックスでは、実写が多い
  • 「劇画」系の絵は今もう少ない
  • 雑誌の中で最長連載が4誌
  • ストーリー作品は金・権力のような現世利益を求めるのと、求道者的なのの二極化
  • ゴラクは多過ぎる
  • コメディとの掛け合わせ多い
  • 読切や短期シリーズも多い(例えば、現在発売中のゴラクに掲載されてる、笑う殺し屋@長谷川哲也とか)

 また、週刊漫画TIMESには現在そういう系の作品が現在ありません。
 参考記事(週刊漫画TIMESの現状の確認の為にヒロイン集合画像作ってみた。)などを見ていただくと判るのですが、かつての劇画路線から現在は舵を大きく萌え方向に切っており、「暴*6株式会社」「女喰い」「黒い太陽」のように闇社会を描いた作品は無いんです。



余談2 オヤジ雑誌の三本柱


 週刊少年ジャンプの三本柱は「友情・努力・勝利」ですが、オヤジ雑誌での三本柱は、
 「クライム・グルメ・エロス」になると考えられます。

  1. クライム
    • 上の方で上げた「悪」側の話もなんですが、それに対抗する「正義」側、警察や探偵の話も含めて、犯罪がらみネタ全般
  2. グルメ
  3. エロス
    • サービスシーンがあったりとか含め。ただし、「SとM」の様に裸はあってもエロでなし、というものも多い


 これらは、少年誌・青年誌にも存在する分野ではありますが、オヤジ雑誌では特に傾向が強いというのと*7、そこにあてはまる人気作・長期連載作が多いということ。


 そして、これって「火曜サスペンス劇場」などのTVの2時間ドラマ、Vシネマなどでもメインとなる要素・傾向だということが分かります。
 好まれるから生き残ったのか、面白い作品にそういう傾向のが多かったのか、鶏が先か玉子が先かみたいな話ですが、大人受け、大衆受けするネタであると言って良いのでしょう。


 ついでに、4本目の柱があるとすると職人・職業薀蓄を含む作品「ジョブ」になると思います。ビッグコミック系なんかはこっちが多い印象。
 ただ、これは単独要素ではなく組み合わせとして使われる事が多いんですね。
 例えば、アウトロー+ジョブなら「包丁無宿」「ミナミの帝王」、グルメ+ジョブなら「蒼太の包丁」「江戸前の旬」、などというように。
 もちろん、「極道の食卓」「極道めし」の様に柱同士の組み合わせも存在しています。



 そういえば、女性向け・レディースコミックなどでは子育て・家族ネタ「ファミリー」なのも結構あるのですが、年代は同じでも男女の差というか、オヤジ雑誌には殆ど存在しません。
 スポーツ漫画ってのもあんま無いですね。


 雑誌ごとに、こういう傾向要素を図式化できないもんかなあ。
 レーダーチャートみたくすればいいのかしら。


 といった所で今回はここまで。

*1:ホワイトカラー的かブルーカラー的か、とでも言うべきか。

*2:不定期掲載

*3:休載中

*4:休載中

*5:しんむらけーいちろー

*6:○に暴

*7:逆に、スポーツ漫画や能力バトル漫画は殆どありません。

読んだ本

  1. 週刊漫画サンデー
  2. 隔週漫画アクション
  3. 隔週近代麻雀
  • マンサン
    • こういう料亭って、対談に使う様な時はどういう風に料金取るんだろうか。宣伝にもなるから食事代だけなのか、部屋の使用料別にとるのか、とか>蒼太の包丁@末田雄一郎×本庄敬
    • 吐き気をもよおす様な悪、なんだけど、これは黙っていられなくなったということでもあり。>セツ@木葉功一
    • 悪上あきらが一ネタキャラから昇格。ひどいのは相変わらずだけど>カンバラコント@神原則夫
    • お店じゃないと出来ないのを一般家庭などで再現する、ってネタは結構あるが、その逆は何だろう。想い出の味系になるのかね>またまたなんちゃって駅弁@守靖ヒロヤ×上農ヒロ昭。
    • 読切。えーっと・・・歴女ネタ。でも蘊蓄系の様な学習漫画の様な>兜くん燃ゆる@青木健生×はやみそうげん。
  • アクション
    • 連載100回記念&受賞記念で巻頭カラー&増ページ。もうそんなになるのね。そりゃ子供も育つよ>うちの妻ってどうでしょう?@福満しげゆき
    • 百合と言うには生々しい感じ。何が違うのかってーと、生活感?>トモちゃんはすごいブス@森下裕美
    • そんな大規模中継だったのかよ。次回、最終回>罪と罰@落合尚之
    • 読切前後編の後篇。やりたいことやったなあ、という感じ。>NO LONGER CHILDREN-子供失格-@友利卓司。
  • 近麻
    • 近麻での描写基準が分らんね。今号のゲストではありなのにこっちは湯気で隠してるし。あ、乳首の話です。>バード-最凶雀士VS天才魔術士-@青山広美×山根和俊
    • 読切。いつもどおりの国友節で安心した。多分、雀荘シーン抜いて台詞隠したらどの作品に混ぜても問題ない>深夜雀荘@国友やすゆき。
    • ギャンブルは怖い、ってもそこまで競馬にハマったオッサンも悪い、ってーか病気だろ・・・。依存症も精神科に行くって言う慣習が広がればいいのにな>?私利私欲!まあじゃん入門@カラスヤサトシ
    • 能力の生成方法がまだ不明だから譲渡基準も良く分らんのよね。コビト側にも自由意思あるみたいだし。かといって、能力は麻雀卓限定だから近距離パワー型かもだし>卓上のコビトL@塚脇長永久。
    • じゃあ他の人から聞くからいいです、とか、電話帳やネットで調べるからいいです、って返したらどうすんだろうか>HERO-逆境の闘牌-@前田治郎(協力:福本伸行)。