「サンドマン・スリムと天使の街」(リチャード・キャドリー)を読んだ。
ストーリーとは別の部分で気になる事が少し。
「グッド・オーメンズ」(ニール・ゲイマンズ) でもそうだったんだけど、地獄だの天国だのルシファーだのベルゼブブだの天使だの、そういうキリスト教的(とはいえ多分にカルトかもしれんが)なものがそのまま出てくるのってなんなんだろう。
もちろん、聖書が常識だとか、日本の小説や漫画にだって八百万の神が居ることになってるのがあるじゃあないか、と言われるとその通りなんだけど。
でもなんつーか、根ざしてるものに随分と差があるんじゃあないかと思ったりもする。
「天使?悪魔?ああ、聖書に書いてある通りに存在するに決まってるじゃない。神は絶対だよ」感覚とでもいうのだろうか。
同じ「天使」が出てくるのでも日本の小説(「神狩り2-リッパー-」(山田正紀) )だと、「そう言われては居るけど絶対神とは違うよ」みたいなのがあるんだよなあ。
たまたまそういう小説に当たっただけってのもあるかもしれないし、キリスト教圏とそうじゃあないので違うってのもあるかもしれないし。
何故上の2作品に変な感じを受けるのかもよく分からん。自分のイメージしている「ファンタジー」が狭義なものだからだろうか。