読みづらいですね。昭和十一年ですから、西暦1936年。
婦人倶楽部昭和十一年四月號付録「諸流活け花と茶の湯」です。
このいかにもな昭和風の表紙がたまりません。
WWII前なんでまだ横書きは右から左に。
表4広告は「ウテナ花印コールドクリーム」で、絵は表紙と同じ人が描いたんでしょうか。
この頃の、というか婦人雑誌と付録というのは併せ物というかセットというかで、より多く付録が付いてる方がいいという風潮はなんだかんだで今まで続いてるかもしれません。(年始号の家計簿とかね)
思わず買ってしまいましたが、これは付録のみだったんで、ええまあ、そんな感じ。
当時の奥様の必携スキルであった「活け花」と「茶の湯」の解説本ですね。
二・二六事件があった年、翌年には日中戦争が始まろうかという頃のものなんですが、状態は良好。カラーも鮮やかです。
内容はこんな
活け花の方は、作例の解説がカラーページは絵で、モノクロページは写真で。
本文も二色刷り。こちらは小原流家元小原光雲先生とのこと。
他にもこんな方々が作例を載せてらっしゃいます。
多分、錚々たる面々なんでしょう。
茶の湯の方は、写真と絵入りで所作について解説するとともに、客としての呼ばれ方なども解説。
こういう書き文字タイトルもたまりません。
表3の広告は、安達式活け花の家元研究所(指導者養成所?)とお茶の通信教育。どんなもんだったんだろう、これ。
といった所で今回はここまで。