もう期日が明日明後日しか残ってないんで、逃してる方はお早めに。
会場は樹と家が一体化したようにも見える「地面下の家」(ちめんかのや)
どんなイベントかというのはまずこちらの公式サイトとブログを見ていただいて、
まんたんWEBのインタビュー読んでもらって
youtubeにアップされてる紹介映像も見てもらいますと。
もうこれで紹介OKかな。あとは蛇足的な私の感想です。
空前にして絶後かもしれない
とにかく凄ええええええ!!!!!!!!!!!
見に来るファンを「100%信用する」ことでしかなし得ない展示、いやさ空間ですよ、あれ。
会場には藤原カムイ自身が居て、仕事をしてるし。(私が最初に行った日はヤンガンロト紋のキャラ大集合扉イラストを描いてる最中だった。)
BGMとして藤原カムイのIPodを繋いだコンポが音楽を流してる。
なんだこの贅沢空間。
漫画関連の展示・展覧会・イベント・パネルディスカッションなどをそれなりには見たことがあると思いますが、その中でも別格。
「井上雄彦 最後のマンガ展」と対称的な、それでいて双璧をなす素晴らしさでした。
あちらが『マンガ』展の至高を目指して作られたであろうものであったのに対し、こちらは『個』展として、一種の究極。
藤原カムイという「世界」をあらわす空間って言ってもいい。
あえて対比するなら、観客の導線と見る順番まで意識して作られたロウと対極のカオス。
どちらも、「会場に置かれているのは唯一無二のオリジナル」であるのは同じ。
また、それらと観客の関係は「静と動」の組み合わせであったと言えると思うのですが、マンガ展側は展示が「静」でその中を観客が動くことで「動」を加えていっていた。
こちらでは(会場自体そう広くないですし)観客は座り込んで(座布団や座椅子を「ご自由にお使いください」と置いてある)、ファイルをめくり、作品や原稿やモノを見ていく。動かないんだけど、見る対象は動かされ、順番が入れ替わり、別の観客に同じ順序で提示されはしない。
観客が「触る」ことを許してるってのがもう特殊っちゃ特殊なんだけど、そういうレベル超えてます。
だって、小学校時代のラクガキノートが普通に置いてあるんですよ。
そう、ぶらさげ展示用パッケージングされているものも含め、そのものが「直接」「手にとって」「見て読める」んですよ。
プロによる鉛筆書きネームって、実物を触ったのすら初めてなのに、それを時系列順にだってめくって読んでいけるの。
漫画家の「全仕事」ってのを広範囲に考えたときに何をどこまで見ることが、知ることが可能か、と考えたときに
↑容易
- 単行本
- 映像化作品
- その他の(画集などに)まとめられた仕事
- ゲーム・アニメのキャラクターデザイン、パッケージなど
- 他作家作品へのイラスト(表紙装画、挿絵)、寄稿、帯コメント
- 自作品アニメムックなどでのコメント、インタビュー
-------------------購入可能期間の長さの壁---------------------------------------
- 連載作品(掲載雑誌)
- 読切他の雑誌掲載作品
- 連載誌へのイラスト(表紙、ポスター)・カット・インタビュー・コメント
- 漫画関連雑誌などでのコメント、インタビュー
- TVインタビューなど
- 他誌へのイラスト・カット・コメント
- 店頭ポスター・販促イラスト
-------------------公開範囲の壁(公的)---------------------------------------
- 非売品プレゼント
- 同人活動
- ファンクラブ会報など、限定公開のもの
-----------------------公開範囲の壁(私的)----------------------------
- 原画・原稿
- 打ち合わせ稿、設定資料
- ネーム
- ファンレターへの返信イラスト、私信など
- プライベート関連(企画書、没ネームとか落書きノートとか)
↓困難
こんな感じになるのかな?*1
それが、「全部」あるんですよ。
大体、階段を降りて昇ってたどり着いた会場に、いつもの仕事場から持ってきたという机があって、そこで藤原カムイ本人が仕事をしている。
「展示」されているものはそう、展示なんだけどそんなレベルじゃない。
置いてあるの。ガサっと、ゴソっと。
原画やイラストはクリアファイルに入ってるのを見てOK、写真とってOK。
そうそう、レポート書いてるところ見ると分かるように「写真撮影OK」なんですよ。
ネームなんかは鉛筆書きそのままの、ワニ口クリップでまとめたのもあれば、缶にどっさりと描かれたものが積まれてたり。
「ロトの紋章」資料ファイルがドン、と3冊重ねてあって、ネーム、設定文章、設定案(展開をこういう方向にしては、というボツ案含め)が「仕事場に置かれていたそのもの」が手にとって見られる。
同時に、掲載されたイラスト(の雑誌からの切り抜き)、カラーページやプレゼントされたテレカの応募ページなんかもあって「関連仕事」がまとまった本気資料。
複製じゃないんですよ、「そのもの」なんですよ。
単行本のカラーイラストとかを額に入れてあったり保護されてるのは今まで色々見ましたけど、あんなのは初体験です。
いや、本当にねえ、空前絶後といって良いんじゃ無いでしょうか。
最近出たこの本を読んだ方なら分かると思うのですが、ある種の「普通にはありえない理想の展示」の具現化であるのかなと。
*1:番外として、アシスタントなど他人の仕事へのノンクレジット参加てのもあるけど、それはちょっとはずす