情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

角川書店ヤングエース創刊を祝って、新旧ヤングエースを比較してみる


 とざいとーざいーー。


 さて、この度は2代目「ヤングエース」の誕生、おめでとうございます。
 この名前の復活は実に40年ぶりということで、埋もれていた名跡の復活ということになりまして・・・。


 話が見えませんか、そうですか。


 「ヤングエース」というのは40年ほど前、1968年〜1969年に学習研究社(学研)が出版していた雑誌と同名なんですよ。
 私の手許には1冊きりっきゃありませんが、こんなん。


 



 ということで


ヤングエース Vol.1 2009年8月号 [雑誌]
ヤングエース Vol.1 2009年8月号 [雑誌]


 は「二代目ヤングエース」と呼ぶのが正しい・・・と思うんですがどうか。




 さて、ヤングエース1968年7月号の目次を見てみましょうか。
 


  • 5大読切小説
    • ハレンチ・ボーイ (赤松光夫)(白吉辰三・画)
    • いたずら人間がゆく (幻余次郎)(青木健・画)
    • 怪盗バスコム (相良俊輔)(石原幸男・画)
    • 遠い国から殺意をこめて (宮俊彦)(横塚繁・画)
    • 夜を追え! (光瀬龍)(由谷敏明・画)
  • はてしない砂との戦い (岡野豊)(サハラ砂漠二千キロ縦断の記録)
  • 宇宙の生物をさぐる (土屋有)
  • 世界を驚かせた日章丸の成功 (香村正光)
  • 今も生きる奇人・怪人 (中岡俊哉)
  • 世紀の大予言者 (南山宏)
  • 死がそこにある!レーサーの世界 (中島一志)
  • 世界大ぼら野郎 (庄司浅水)
  • ラストストーリー ソラ (長尾みのる)
  • 連載まんが
  • タレント大図鑑 (山本リンダ和泉雅子青山ミチ酒井和歌子)
  • 評判2大連載
  • 戦雲アジアに動く (小山内宏)(南村喬之・画)
  • 最初の失恋 (富島健夫)(柳生弦一郎・画)


 他に、カラー/ガイド/ミニ記事として色々と。
 


 「連載まんが」として2作挙がってますが、あすなひろしの方がストーリー漫画なのに対し、タイガー立石の方は諷刺漫画で、1968年だとその辺関係なく「まんが」だったんですなあ、とも
  




 かたや、角川書店ヤングエースの目次はこちらをご参照ください。


 ・・・内容としてはあんまかわんないかもしれませんね。
 超常現象、コメディー、オカルト、闘争、音楽、戦争、男女の話。
 二代目として相応しいのかもしれない。


 実際、「全く同じ名前」の雑誌が創刊されるってのはかなり特殊な話ではありますが、今現在商標検索してもまだ引っかかってこないんですわ。


 ここ(http://www1.ipdl.inpit.go.jp/syutsugan/TM_AREA_A.cgi) から商標(検索用)を「ヤング?」*1、類似群コードを「26A01」にして検索していただければ現在のステータスが分かります。
 無い・・・んですよ。なんでか。


 商標権は10年毎の更新なんで、ひょっとして2008年までは学研が持ってたのでヤングエースは駄目でコミックチャージなんていう名前だったのかなーとも思ったけどどうなんでしょうねえ。
 「更新しない」ことに対する代価はどの位のものなんだろうか、とか。


 まあそういったこともあり、なんだ、チャージで完結できなかった作品には頑張って欲しいところではあります。


*1:前方一致

読んだ本

  1. 隔週ビッグコミックオリジナル
  2. 月刊 ジャンプスクエア
  3. 月刊ヤングエース
  • オリジナル
    • 本格シリーズ連載開始。空間把握能力というか、こういうのが物凄く得意な人って確かに居ますな。それにしてもノリが喰いタンです>修理なおしもん研究所@寺沢大介
    • 麦茶。「後ろ向きに走る」ネタが百年川柳とかぶってるのは編集者が狙ったんですかね>深夜食堂@安部夜郎
    • そういや最後に人を斬ったのは何時だったっけなあ・・・。いやいいんですよ、平和はね。>浮浪雲@ジョージ秋山
  • ジャンプSQ
    • 三巨頭悉く消滅、になるのか、とりあえず全員殺られて仕切りなおしか。どっちにしてもあんま良い結果にはならなそうな>CLAYMORE-クレイモア-@八木教広
    • ますます009だなあ、と思うが2番がジェットでそこまで全てを超えるのが9番て、それだけでもあるし(今までの別Noが00メンバーの能力とは被ってないのも違う点だし)。基本というか、人造人間同士の共通点が少ないからなあ>エンバーミング@和月伸宏
    • 読切。そこまでの99回を描かないからこその。この人はやはり短編巧者ですなあ>L∞P@叶恭弘
    • 読切。これも漫画家マンガの変奏曲か。ただ、志村貴子は常にこういう「異者」を描いているだけに、このズレの持たせ方というか表現が流石だなあ、と。>不肖の息子@志村貴子
    • もとの遊園地イメージが昭和過ぎる。こういうネタに使う場合って、ディズニー○○の実名出す許可って取りえないものなんですかね。>幻覚ピカソ@古屋兎丸
    • 読切。ギャグ・・・じゃなくてコメディーかもしらんけど、なんだろうこの漂うBL感。>KOBAN@石川ちか
    • 雑誌掲載はここまでで、残りは単行本描下ろしとのこと。放課後ウィンドオーケストラといい、新人に厳しい雑誌ですなあ・・・>アイレボ-Ice Revolution-@堤亜弥×竹村洋平。
    • このゴルフクラブ(?)の会話をただ記録しただけのものを作ったらそれはもう面白いと思うがどうか。聞いてみてえ。>PARマンの情熱的な日々@藤子不二雄A
  • ヤングエース