情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

「女犯坊」3巻発売を寿ぎ、4巻発売を待ちながら見開き扉について考える



 念波観音力!(挨拶)


 6月29日発売だったんですが、発売日に5件梯子して悉く売り切れまたは未入荷、一昨日は残業多目、昨日は離れた場所の大き目の本屋に行って見るも売り切れ。
 どうにか今日手に入れることが出来ました。


女犯坊 3 (マンサンコミックス)
女犯坊 第3巻 坂本六有×ふくしま政美


 

 今回の帯フレーズは「二次元以上 三次元未満!」・・・バーチャルアイドル


 もとい、今巻も2巻に引き続き激厚、なんと276P!*1


 続きのある所で切れてるんででこれは間違いなく出るね、4巻。しかも、メガシティの続きとアマゾメスの本編分だけで300ページ越え確定でしょう。
 ただ、いくつか未収録になるのかな。ちょっと悲しいが我慢しておこう。(全雑誌掲載時タイトルについてはこちら参考>http://d.hatena.ne.jp/soorce/20090401/p1)


 目次だけ見ると

  • 偽りの夫婦交換スワッピング(前編)
  • 偽りの夫婦交換スワッピング(後編)
  • 鬼畜の街(1)
  • 鬼畜の街(2)
  • 鬼畜の街(3)
  • 新宿女餓メガシティ(1)

 ですが、新宿女餓メガシティは、連載時の5話分、120Pをシームレスに収録しています。
 今回改めて繋がった形で読んでみると、毎回の見開き扉が決めゴマになっていて、グイグイ読ませるんです。
 これがねえ、すごいんだわ。


見開き扉、というか話の一部としての見開き扉


 そこで思い出したのがこちらの記事。


 こちらは連載における「ヒキ」が単行本になると弱くなっちゃうって話なんですが、雑誌連載でも単行本で隙間無く収められる場合でも「ツカミ」も大事なんじゃないかと思うんですよ。
 そこでズバっと転換したり、話が始まるのを示すための(話の一部としての)見開き扉。
 とにかく、新宿女餓メガシティ編は、連載時には毎回2〜3ページ目が見開きだったんです。
 画像・・・出すとネタバレになりまくるんで難しいな。


 

 こういうのね。


 って今自分で書いてて思ったけど、「見開き扉」って用語の定義があいまいか。


 見開き2ページを使った扉はイラストというか扉のための扉というかそういうの*2、の場合と、話の中の良いシーンを持ってくるのとあるか。
 正しい意味での「見開き扉」は前者だろうね。後者はわからん。話の一部系とでもいっておくか。


 チャンピオンの例だと、弱虫ペダル@渡辺航の4巻、RIDE27がイラスト系の「見開き扉」で、5巻、RIDE42は話の一部系ですね。

 
 RIDE27


 
 RIDE42


 (ここで20分くらい経過)読み返してみると弱虫ペダルは話の一部が多いな。
 一ページ目の奇数ページを必ず独立した扉に使う作品(ONE PIECEとか)じゃないならそれなりに多いのかも。
 でも今日のモーニング今見返してみたけどそんなことも無いな。


 それはともかく、後者は雑誌に載ったときには読者に対する「ツカミ」になると同時に、(単行本に連続して収録される毎回のページ数が偶数の作品、つまり)「ヒキ」が弱くなった時に話を盛り上げるのに大きな効果があるんじゃないかと考えられます。


 話の中で何ページ目に見開きが来るかって統計情報を作者ごとに作ってみればいいのかしら。


 いつもの事ながら話がまとまらなくなってきました。
 まあとにかく、女犯坊を読んでその効果を感じ取ってください。


 そういうのもあり、読もう!女犯坊!!

*1:1巻は228P

*2:こう、カッコイイキャラクターたちが勢ぞろいしたようなのだったりなんだか躍動感のあるポーズで走ってたり。偏見かしらん

読んだ本

  1. 週刊少年チャンピオン
  2. 週刊モーニング
  3. 週刊ヤングジャンプ
  • チャンピオン
    • 特別読切。懐かしいような、でもこれの後もそういうの描いてたしな、との半々。技術的には結構いいところまで来てる気もする>プラレス3四郎@牛次郎×神矢みのる。
    • 戦隊ヒーローでこういうの居なかったっけ、というか肉食恐竜を食うの相手に草食でどうすんだ>範馬刃牙@板垣恵介
    • 読切。犯罪者と警官コントも定番ですが、コレは楽しい。>アフロボマー@渡辺義彦
    • 何のためにこの勝負やってるんだったっけなあ・・・。>ギャンブルフィッシュ@青山広美×山根和俊
  • モーニング
    • シマコーって結構食事シーンが多いんだけど、何時もリアクション薄いというか美味しそうじゃないというか(こういうランチじゃあたりまえっちゃ当たり前なんだけどさ)>社長島耕作@弘兼憲史
    • 一つ外したか、とも取れるけど、ただぶつかって死ぬじゃなくて助走をつけてもろともに、にも行けそうな>かぶく者@デビッド・宮原×たなか亜希夫
    • 珍しく次回に続くヒキですな。「大きな買い物」・・・家?>僕の小規模な生活@福満しげゆき
    • 最終回(だよね?)。なんというか、次回作の予想が全く出来ないけど、とにかく描き続けて欲しいものです>もう俺、ハエでいいや@大ハシ正ヤ。
  • ヤンジャン
    • いきなりアメリカ壊滅。少しの間休載で、10月から「最終章」開始とのこと。その間に小説をやるそうな>GANTZ@奥浩哉
    • ・・・そりゃそうか。こういう駄目殺人者坊ちゃんはなんでこう油ギッシュに描かれるんでしょ>嘘喰い@
    • 引き分けってのは無いだろうしねえ。体の描き方は段々変えてるのか、視点によって違うのか>ノノノノ@岡本倫
    • 漫画賞新設ってことで、荒木飛呂彦のインタビューが載ってるけど、眼鏡掛けてるのは珍しいな。空裂眼刺驚の暴発対策だろうか。
    • 扉のお面がレトロネタですな。いまはどんなんがメインなんだろう>カッパの飼い方@石川優吾