高橋留美子の新作はまだか!(挨拶)
つーことで、何故か近所の古本屋で売ってた、デンマーク版のらんま1/2の9巻です。
話で言えば右京登場らへん。日本版はこれ。アニメだとらんま1/2 TVシリーズ完全収録版(11) に収録されてるあたりの話。
連載時期はもう20年前になるのか・・・。
外観
表紙・裏表紙・背表紙を日本版*1と比較するとこんな風。
サイズ的には少し大きくて、カバーなしのペーパーバック仕様。
表紙に使われてる絵は、日本版ではカバーの裏表紙見返しについていたもの。
なんでこれ使ってるんでしょうか。
奥付に発効日や定価表記が無いので以下はWEB上の情報も含めての情報ですが、
定価は5ユーロ、発行は2004年。もともとドイツ版としてVizメディアが(1999年に)翻訳したものを底本としてデンマーク語に訳した・・・のかな。
- 出版社サイト>http://www.manganet.de/advanced_search_result.php?keywords=RANMA
- 現在の価格が5ユーロだとわかる。
- Embassy of Japan in Denmarkによる、「デンマークにおける日本マンガ市場」のデータ(2007年)PDF注意!>デンマークにおける日本マンガ市場(PDF)
- こちらの7ページ目より、2004年だとわかる。
内容
こんな感じで全ての吹き出し内外の台詞、擬音を翻訳置き換え。
また、コマ内での書き文字も置き換えられています。
これがかなり凝ってて素晴らしく、滅茶苦茶労力使ってるのでいくつかご紹介。
左がオリジナル、右が翻訳後。
お好み焼きに描かれた果たし状の手書き文字を翻訳。
同じく巨大コテのも。
信楽焼きの狸の説明札も当然翻訳。
見逃しがちな部分ですが、校舎についた時計の時間を正しく修正。
これが細かい。道場の看板は漢字であるという前提を生かすために文字部分のみ反転させずに張り込み、説明の枠を入れてます。
これは流石に翻訳しづらかったのか、喫茶店の名前「怒髪天」は「Rendez vous」になってます。
名前とか
翻訳後も名前はそのまんまですね。特殊な名称(黒バラとか)以外は各国共通なのかな?
- 早乙女らんま>RANMA SAOTOME
- おさげの女>DAS MADCHEN MIT DEM ZOPF
- 天道あかね>AKANE TENDO
- 久能センパイ>KUNO
- 黒バラの小太刀>KODACHI,DIE SCHWARZE ROSE
- 九音寺右京>UKYO KUONJI
- 響良牙>RYOGA HIBIKI
といったところで今回はここまで。
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#国や出版社によって、日本版を再現しようかどうかってのの方向はかなり違うんですね。どっちがいいんだろう。
*1:新装版じゃなくてオリジナルね