情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

椎橋寛・島本和彦インタビューなどが掲載された「大阪芸術大学 大学漫画Vol.10」が面白かった。



 アマゾン見るに9/25に発売されてたのかな?
 遅ればせながら「大阪芸術大学 大学漫画Vol.10」を店頭で見かけたんで買って読みましたが、こら面白い。

大阪芸術大学大学漫画 Vol.10
大阪芸術大学大学漫画 Vol.10


 インタビュー記事の一部をちょっとだけ抜粋してみます


椎橋寛ぬらりひょんの孫」連載までの道と現状インタビュー


 インタビューは当然大学関連のことがメインなんですが、意外なルーツが語られてたりしています。


 実際には小学生の頃からコマを割って、漫画みたいなものは描いてたんです。
 当時は赤塚不二夫先生の漫画が好きで『天才バカボン』とか『おそ松くん』のギャグの影響を受けていましたね。


 面白いと思ったのは、


 大学の授業で映画の名作を観る科目があって、それまで観たことがなかった作品を多く観ることができたんです。

 と、このあとに続くところ。きっかけというか縁を自分で掴みに行ってるんですよね、やっぱり。


 


 また、「週刊少年ジャンプの1週間を誌上再現!!」と題してある“例外的に忙しい週”のスケジュールが載ってるんですが、これはキツい。
 ちょっとだけ切り出してみますと、こんな。
 ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、仮眠、仮眠、朝食、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム、ネーム〜


  



 この後担当さんとの打ち合わせ、ネーム直しで徹夜、直し後のネームで担当さんと朝6:00から打ち合わせ、と続いてます。
 もうすぐ2巻(ぬらりひょんの孫 (2))出るんで、その表紙作業とかが入ってた時かしら?



 また、集英社の担当さんへのインタビューも載っていまして


 何か一つでもその作家さんにプロとしてやっていく武器があるかということ、これを見ます。


 など興味深い発言が色々です。




島本和彦インタビュー「俺の『アオイホノオ』の頃」

 


 毎度のことながら島本和彦は色々語ってくれてます。
 話題はやはり大学時代を描いた『アオイホノオアオイホノオ (1)中心。


―――『アオイホノオ』で描いている焔には、先生ご自身をどの程度投影されてるんでしょうか。


 えーとですね。『吼えろペン』や『新吼えろペン』の炎尾は私の理想的なものを投影してるんですよ。『アオイホノオ』を描いて良かったなと思うのは、理想だからといって何でもOKのカッコよい人ではなくて、理想的なダメなところもあるという。僕の言えないことをやってくれるし、出来ないこともやってくれるという、こういう風になりたいなっていう形なんですよね。

 などなど。


 あと、大学に関してはこんなことも。


―――プロデビューをして、卒業に影響はありましたか?


 (前略)お金を払わなくなったら除籍に・・・。でも、大芸大には「私を卒業生扱いにしてくれないか」と言いたいんです。
 そこで考えたのが「飛び級卒業制度」(笑)
 (中略)ぜひ、実現させてほしい(笑)。


 そうそう、中退とか除籍でも、自分の所出身なんてプッシュするのは確かに理不尽というのはありますね。


 編集者関連では、


 いろんな形があると思うんですけど、自分でも気がついてない、私が描きたいものを見つけてくれる人がいいですよね。


(中略)


 で、この作品を良くしたいよね、という共通認識があって、この作品の色を変えずに、こうしたらもっと光るんじゃないかと、こっちに言うんじゃなくて作品に言うみたいな感じなのかな。


 「こっちに言うんじゃなくて作品に言うみたいな感じなのかな」これは至言だと思います。




その他の記事


 日記タイトルにしたのは


 ですが、他にも


 が特集記事として載ってまして、連載記事として以下3本。


 他に学生さん含めて漫画が12作品。
 こちらはなんというかコミティアっぽい・・・というか。
 いや、面白いんですが留保付きになるかな。


 そんな感じです。といったところで今回はここまで。


他サイトさんで掲載されている島本和彦庵野秀明の対談記事

 

当ブログの関連記事



#実際、これで500円はお買い得でした。・・・にしても安いな。なんでこんな価格で出来るんだ?

*1:これは2007年6月に行われたもの。脂が抜けちゃったあとの岡田斗司夫なんでちょーっとね。

読んだ本

  1. 週刊漫画サンデー
  2. 月刊 ヤングキングアワーズ
  • マンサン
    • 連載100回巻頭カラーで久々のきぬた2発。そんでもって放浪編は今回で終わり、次号からは「激闘編」だそうな。>艶恋師〜放浪編〜@倉科遼×みね武。
    • 連載1000回で記念読み切り番外を描く、とのことで主人公選定アンケートやるそうな。年明けくらいに載るタイミングか。その辺で最終回予定っぽいよなあ>静かなるドン@新田たつお
    • これでこれから河豚ネタ噺が出来るってことですな。そういや、一本包丁満太郎@ビッグ錠では免許なしで料理してたっけ?今考えるとひどいな。>蒼太の包丁@末田雄一郎×本庄敬
    • そんな簡単な暗号が解けない為に女餓シティーって・・・。>女犯坊@坂本六有×ふくしま政美
  • ヤングキングOURS
    • 最終回。24P。そしてまた満月の夜。ああ、面白かった。>HELLSING@平野耕太
    • ヘルシング完結記念特別読切。話半分にしてもすごい、のですが大半が既報であるというのもなんともかんとも>ホーリーブラウニー(とはタイトルされて無いけど)@六道神士
    • こっちも最終回。こちらは単行本発売予定書いてあるのね。HELLSINGの最終巻は何時になるんだろう?>ベジタブル@森見明日
    • 巻頭カラーでおさらいから。犠牲者がさらっと一コマなんだけど、そこがまた。>惑星のさみだれ@水上悟志
    • 今回は特別編で4コマ漫画、で次回最終回との事。これも終わっちゃうのか。えー。>水惑星年代記@大石まさる
    • 読切。こういうドリーム女子高イメージを読むとなんというか、うーん、物語っていいですよね>清々と@谷川史子