情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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かんかんのうの由来と振りの話(異説)






 このカンカン踊りといふは、伝えいふ肥前の国長崎福済寺とかやいふ寺にて、盆中、長崎に逗留する唐人ども、又はオランダ人の徒、墓所に来り酒宴の上酔ひに乗じて唱歌を発し、銘々躍りておのおのが国元の亡霊を志して、亡魂へ手向けて回向し、また両親及び兄弟ども無事なるは、生身魂(いきみたま)を悦び祝ひて躍る事しばらくなり。
 これをホサマツリと称す。
 全くこれほさまつりの躍りの振りにならひ、又一転して可笑しくわからざる唱歌を作意し、句切りありて揚げ下げの声をあやどり、長短の節をつけ、囃子方四人、躍る者三人、色々の手拍子、今様に似ざる身振りし、おのおの手には何も持たで躍れり。
 その様珍らしく、をかしみありて一興たり。


 図説庶民芸能-江戸の見世物- (ISBN:4639001312) P114より。





 落語「らくだ」でおなじみの「かんかんのう」は看々踊・唐人踊・唐人踊りカンカン節とも言い、長崎蛇踊りの前芸であったとも。
 この本に出てるものは「九連環」とは違う歌詞で、この前のページには江戸での流行の様子と『柳亭雑記』より、として歌詞解説があります。



 この由来と振りの説明文は『遊歴雑記』より、とあります。
 清楽資料庫 九連環と「かんかんのう」に載ってない分ということで、異説ですかね。


 かんかんのうきうのれんす、きうはきうれんす
 きうはきうれんれん、さんちよならえ
 さァいィほう、にいくわんさん
 いんぴいたいたい、やんあァろ
 めんこんほほうでにくわんさん
 もえもんとは、いい、ぴいはうはう



#あー、これは最近の自分のブクマでの話題とは全然ちっとも少しの欠片ほども関係無いんで誤解しないで下さい。深読みしないように。