情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

少年誌発行部数1位だった頃のチャンピオンはこんな感じ その3 他社広告

 というわけで、先日*1に引き続き週刊少年チャンピオン1978年38号より。
 広告から分かる範囲で価格を書き出しています。週刊少年チャンピオン本誌は170円。
 1978年[ザ・20世紀]によると、当時の物価としてビール215円、かけそば250円 、一般週刊誌が180円。
 


 そういや、広告は時代を映す鏡、って誰が最初に言った言葉なんでしょうね。
 画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用)。開いた先で「元画像」をクリックするとさらに大きい画像が開くものもあります。


カラー広告


 表2,3,4と4色ページの広告。基本的に1ページ1社。
 広告料は幾らくらいだったんでしょうかね。


表2 エーダイグリップ


 今は無きメーカー。
 ラジコンの組み立てキット。当時のスーパーカー・R/Cカーブームを反映してますね。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 表2

  • サバンナRX-7 1/12スケールキット 9800円
  • ランチァストラトスターボ 1/8スケールキット 12000円


 

表3 マブチモーター


 モーター、充電池、チャージャーなど。
 各社の製品に組み込む・それをもとに組み上げるなど、色々と使用目的が書かれています。
 セル・スペーサーってのは、より小さい型の充電池を入れて大きい電池として使用するためのガワです。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 表3

  • マブチ模型工作用モーター
    • FA-130 120円
    • RE-140 120円
    • RE-260 140円
    • RE-280 180円
    • FT-160D 550円
  • 空中モーター マブチA-1
    • マブチA-1 750円
    • クイックチャージャー 1800円
      • スーパーセルN-6U 2個付 セル・スペーサー2個付き
  • RC用マブチパワーシステム
  • 水中モーターマブチS-1
    • マブチS-1 250円
  • 電動ラジコンカーに最適
    • RS-540S 1200円
    • RS-380S 800円
  • 蓄電池関連
    • マブチチャージャーAC-1220 2500円
    • スーパーセルN-2U(単2型ニカド電池) 1セット2個入 2000円
    • スーパーセルN-3U(単3型ニカド電池) 450円
    • スーパーセルN-6U(1/3単3型ニカド電池)(セルスペーサー付) 400円
    • セル・スペーサーACS-10(単1サイズ)N2-U専用 1セット2個入 240円
    • セル・スペーサーACS-1 (単1サイズ)N3-U専用 1セット2個入 240円
    • セル・スペーサーACS-2 (単1サイズ)N2-U専用 1セット2個入 180円
表4 SPALDING


 少年誌の表4広告って自転車の宣伝多いような気がするなあ。たまたまか?


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 表4

27型10段変速スピードモデル

オオタキ


 これも今は無きメーカー。
 ラジコンではないのですが、モーター付きで走らせることのできる組み立てキットかな。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 4色1

中嶋製作所


 現在はキャラクターグッズなどを作ってる株式会社ナカジマコーポレーションですね。
 「クロックスプリングによるダイナミックパワーでダッシュ良く走行」って書いてあるけど、何だろう?チョロQみたいなのか?
 「ウルトラ合金」「ダイカスト製」ってからには金属なんだろうけど。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 4色2

米澤玩具株式会社


 現在は、セガトイズですか(正確にはヨネザワに社名変更後セガトイズに玩具部門が移管された)
 「光と音のコンピュータゲーム」だそうです。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 4色3

  • サイモン 6000円


 これに関してはwikipedeiaに詳しいことが載ってました
 サイモン (ゲーム) - Wikipedia


2色広告


 1ページのみ。半ページずつ2社。

ハムの交信・ラジオの組立


 「人気爆発」って、ハム(=アマチュア無線)ってのもいまはもう流行を過ぎた趣味ですなあ。
 ラジオ作り、というか電子工作ってのは今でもデアゴスティーニの「週刊ロボット〜」みたいのに引き継がれてますか。

 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 2色

モノクロ広告


 1ページ1社のものはそれ毎に、複数のものはページ毎に。

TAKARA Revll


 これはプラモデルでしょうか。
 結構高い?輸入品と国産品の2バージョンがあるのは、ものが違うのか、OEMなのか?。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 001

  • キャプテンハーロック アルカディア号 1000円
  • 輸入品C3-PO 1300円
  • 輸入品R2-D2 1300円
  • 国産品R2-D2 1000円
  • 輸入品タイファイター 2200円
  • 輸入品Xウィング 2200円
  • 国産品 1000円
JBSボールペン習字


 日ペンとは違うところ?
 このタレント(?)が誰かは不明。誰だろうか。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 002


ポニー特選世界のアイデア商品


 これぞ少年誌広告。今はもう見ないよなあ。
 最も高価なのが双眼鏡(12倍)の7330円、その次は8mm映画映写機で7300円。
 最も安価なの*2はラブチェックキーホルダーの700円、その次はドラキュラバンク*3で780円。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 003


通信講座とか

 3ページ分まとめて。基本的に価格は書いて無いなあ。
 実際習っていた方が居たら、どのくらいの値段だったかと、どんな指導だったか、効果があったかを聞いてみたいですね。

  • まんが通信教育
  • 空手道
  • ハム通信講座
  • ラジオトランジスタ技術講座
  • 拳正道
  • 空手有段者指導員養成講座
  • パチンコ (実物の台)(スタンダード4000円、デラックス5000円、スーパーデラックス8000円)
  • 形意拳
  • 学習集中力強化法催眠法テープ 3900円


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 004
 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 005
 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 006
 


自転車広報センター


 集印サイクリング、メモリーサイクリングのお知らせ。
 これだけ見開き2ページ。
 まあそういうものがあったんですよ。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 008週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 007

ギターアカデミー/パワーリスト

 ギターの通信講座は月1300円。「半年で弾き語りが」ってそれは独学した方が早いでしょ。
 パワーリスト・パワーベルト・パワーランサーは今でも類似商品ありますからねえ。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 009

  • パワーリスト(微妙に違うらしい)
    • 1組0.8kg 2400円
    • 1組1.5kg 4000円
    • 1組1.5kg 4500円
    • 1組2kg 5500円
    • 1組2kg 5000円
    • 1組2.5kg 6000円
  • パワーベルト
    • 6500
  • パワー・ランサー
    • 1組2kg 5600円
    • 1組2.5kg 6600円
マノク商事


 モデルガンとか売ってた会社。BS射的競技銃。これも現在は存在しない。
 この年だと規制後のはずなんですが、どんなものだったんでしょうね。
 ライフル型で最も高価なのはBS-ウィンチェスターオートWで13500円、最も安価なのはBS-17型8連発銃の2700円
 拳銃型で最も高価なのはデラックスバッファロー08で\3700、最も安価なのはルガーMS-1の1650円。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 010

 

切手、古銭、サバイバルツール

 四段を変形分割。
 切手収集や古銭収集は何時頃までブームだったのかなあ。
 この頃はもう下火だったと思うんですが。


 週刊少年チャンピオン1978年38号 広告 1c 011


  • 最上段は左右で切手・古銭買い入れ。
  • 2段目はサバイバルセット 3500円
  • 3段目左は切手・古銭
  • 4段目左も切手・古銭
  • 3,4段目右側を繋げて切手・古銭

 といったところで、今回はここまで。
 雑誌の内容については以上でおしまい。




#さて、最後は喧々諤々になりそうな発行部数の話をしましょうか。

※関連記事はこちら(2007/01/18 6:30追記)


今週読んだ本

  • スターメイカ
    • ラテール叢書の14。とにかくスケールの大きい話。画のイメージとしては火の鳥@手塚治虫のコスモゾーンとかが浮かぶ。「最後にして最初の人類」の話が僅か半ページ*2になってます。
  • 日本沈没第二部
    • 日本が無くなった状態で実際の現代と同等に技術やネットが発達したかはちょっと置いといて、こういう決着の付け方になるんですか。最後はちょっとすっ飛び過ぎ感。
  • マンガに人生を
    • こういうのを読むと漫画の方も読み返したくなって、深入りしすぎてしまうんだよなあ。浮浪雲全部はちょっと無理だけど。
  • 絞首人
    • 短編集。あるものはブラックな洒落が効いてて楽しいし、またあるものは最後の最後で見事に引っくり返される面白さ。
  • 吉兆味ばなし 四
    • こういうお茶事を現在開ける人は、現在どのくらい残ってるものだろうか。お客になれる人も。そういえば、ある落語家の枕でお茶事に呼ばれた話を聞いた事があるけど、あれは早朝と言ってたから夏の話だったんですな。



スターメイカー 表紙 日本沈没 第二部 マンガに人生を学んで何が悪い? 絞首人の一ダース (論創海外ミステリ) 吉兆味ばなし 四 表紙






 

*1:新装版はISBN:4336046212

*2:P252 3〜11行目