情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

1978年頃に人気があったアニメはこんな感じ

 本当は1982年のアニメージュの続きの予定でしたが、「ガンダムカリオストロ以前」の時代感覚というかなんというかの説明が必要かな、ということで。
 ちょっとだけ時代を遡りまして1978年のアンケート結果。


 このアンケートが募集・発表された雑誌は、今は無き朝日ソノラマのマンガ少年。
 「読者が選ぶベスト・アニメーション」という企画です。


 総投票数が18,387票(一人3作品まで1枚のハガキで応募する方式だったため、投票者数は6,129人)
 その上位30位までと得票数は以下の通りでした。


順位作品名得票数
1さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち1713
2宇宙戦艦ヤマト(TV)1148
3未来少年コナン871
4海のトリトン712
5太陽の王子ホルスの大冒険686
6サイボーグ009(TV)679
7科学忍者隊ガッチャマン667
8宇宙海賊キャプテン・ハーロック645
9あしたのジョー574
10長靴をはいた猫558
11ルパン三世(part1)462
12ファンタジア419
13アルプスの少女ハイジ383
14ガンバの冒険369
15ジャングル大帝366
16100万年地球の旅・バンダーブック301
17勇者ライディーン269
18鉄腕アトム248
19ある街角の物語227
20母をたずねて三千里222
21ムーミン217
22タイガーマスク205
23無敵超人ザンボット3198
24バビル2世186
25巨人の星179
26どろろ161
27レインボー戦隊ロビン154
28超電磁マシーンボルテスV148
29トムとジェリー140
30マジンガーZ133


 一応証拠画像。「アカデミー作品」ってもアレです、日本の方です。
 1987年 マンガ少年投票結果 1〜11位 1987年 マンガ少年投票結果 12〜30位


 機動戦士ガンダムカリオストロの城はこの翌年、1979年。
 この時点ではアニメ・ブームと呼ばれるムーブメントの先端として宇宙戦艦ヤマトが大人気だったことや、まだこの時点では宮崎駿富野由悠季らが頭角を現しつつあっても、圧倒的人気での中心には居なかったこと、手塚治虫の影響がまだまだ多大だったことなどを感じさせるランキングです。
 



 雑誌の表紙はこんな感じ。
 マンガ少年1978年11月号表紙



 1978年11月号で、10月6日発売。
 アンケートは前号で募集され、雑誌発売日から締め切りまでは10日間だったそうです。


 どんな雑誌かというと、掲載作品は以下の通り(以下掲載順で)。全300ページ定価250円。


 今で言えば、ビームかIKKIか、といったところですかね。
 ちょっと違うか。


 といったところで今回はここまで。


#ここまで古いと、流石に生まれる前なんて人も多いかもなあ・・・。劇場でアニメを見るために徹夜なんてのは、この頃が出始めだったんですよー、とか言っておく。



*1:ゲスト

*2:シリーズ『ドジマンとその仲間たち』

*3:辻真先

*4:ファンタジー・ゾーン

今週読んだ本

  • ピーナツバター
    • 先週に引き続き青心社引っ張り出しの続き。これだけじゃなくジョナサンと宇宙クジラも復刊、奇想コレクションからも短編集が出るってことでめでたい限り。
  • 子供たちの
    • 表紙はいしいひさいちだったのか。諧謔というかなんというか。ほとんどデタラメであろう詐欺技名の楽しいことよ。「青い眼のカウボーイと黒牛」なんて何をどうやるんだ。
  • ディオ
    • ↑もだけど、聖書ネタ多いよなあ。このへんは向こうでは「常識」すぎて説明の必要もないんだろうけど。
  • たんぽぽ娘
    • と、上らへんを読んだら当然これを引っ張り出してこざるをえないわけで。ヤングの表題作以外にも、M・Z・ブラッドリーなんかも書いてる「ロマンチックSF傑作選」シリーズの2。このままでの復刊はありえないんですかねえ。
  • 悪魔の夢 天使の溜息
    • どれも魅力在る短編群。併せて、巻末のウィアードテイルズ小史、文献目録なども秀逸。
  • 桂米朝座談2
    • これで岩波書店からのは全6冊とりあえずの完結。まだまだ足りていないと思うんですが。語られる芸人や噺家に関して残されてるものって少なすぎるよなあ。



ピーナツバター作戦 表紙 子供たちの午後 表紙 ディオ 表紙 たんぽぽ娘 表紙 悪魔の夢 天使の溜息 表紙 桂米朝座談〈2〉



*1:復刊決定!

*2:復刊決定!