情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

今週読んだ本

  • コラプシウム
    • 女王を表紙にしないのは黒人だからですか、などという言葉を言えない位のインパクトが。もしこの話の表紙を真鍋博が、加藤直之なら、などと無駄な想像をしてみる。うん、目に浮かぶ。
  • リングワールドの子供たち
  • 落語長屋
    • あとがきのプロ意識、商売意識とかで少し思うところあり。それはそうと、明治時代には大食いチャレンジのようなことをしている店があったのか。江戸にまでさかのぼるのだろうか。


コラプシウム (ハヤカワ文庫SF) リングワールドの子供たち―ノウンスペース・シリーズ (海外SFノヴェルズ) 落語長屋の商売往来 (文春文庫)


#人間を転送できて、その過程で病気を無くせる転送機、って『ギヌンガガップ』でも似たようなのが出てたっけ。元祖は何だろうか。というか、これももう古典的共有的基本的ネタになっちゃうのかな。


明治頃の大食いチャレンジ店の例


 孫引きになりますが。
 大食いっても落語の「蛇含草」(そば清)なんかは店がどうとかじゃないですしね。


仲田定之介が『明治商賣往來』(青蛙房)であげている「そのころの名代の店」
(中略)
異色の店として銀座八丁目の「十二ヶ月という汁粉屋」を紹介している。


  その屋号にちなんで、正月から師走までの十二通りの甘い汁粉を、順にそっくり次々に残さず喰べ尽くしたお客には反物を景品として進上し、代金もいただかないとあって、かなり繁盛していた。


ということである。


  矢野誠一 落語長屋の商売往来 ISBN:4167460106 P132 より。


 銀座、ってのがちょっと大食いのイメージからは離れてるような気もしますが。
 汁粉十二杯というのは、(一杯のサイズが現代において標準的なものとしても)たしかにべらぼうな量ではあります。